感謝

まあ、何と言うか。

 

派手に表彰されただとか、有名だとか、金持ちだとか

そういう訳でも無く、艱難辛苦あっただろうに、まあ割と

いつもニコニコ機嫌よく、特に人に頼る事もなく、

元気で良くしゃべり、笑い、知り合いの方に聞くと

「あの人が来ると場が明るくなるんだよね~」などと

言われており、自分の好き好みはハッキリ言う。

そういう人でしたの。

たまに顔を出すと、アレ持ってけ!コレ持ってけ!と

持ってったお土産の何倍も自分で育てた野菜や花を

どどんと積み込まれる。

いやいいですって!と言っても、一杯あるから!と。

もう給料も貰ってて、年もかなりアレだから!と言っても

何かに使うだろうから!内緒にしといていいから!

と、お小遣いをぎゅうぎゅうとポケットに押し込む。

そういう人でしたの。

 

皆に好かれてて、自由で、とにかくいつでも機嫌がいい。

それだけでも、すげぇなあ…といつも思ってました。

こういう言い方すると失礼なんだけども、とにかく

「手のかからない人」でした。

自分で自分の好きなことを見つけて楽しんでた。

 

すごいでしょ。

自分があと数十年後にああ有れるかなんて全く自信がない。

人として凄いってのはああいう事なんだなあ。

自然食も食べるけど、カップ麺も面倒じゃなくて旨いから

全然OKという、90過ぎてもそういう感じ。

花がね~いつ行っても種類の違う奴を咲かせてて、

「掘り返して植え替えた」とかアッサリ言う。

えええ!この広さをですか!?(その年で?)

で、遊びに行って帰る時に「じゃね~」と挨拶して

車を出して振り返るともう家に帰ってるというね(笑)。

あっさり。

でもそれがいい。

倒れて病院に入った後、意識も朦朧としてたけども、

看護師さんに聞いたらば、何かして貰ったら、

手の先あたりで「トントン」と看護師さんに触れて

「ありがとね」を伝えてたそうな。

全く、どこに行ってもどういう状態でも凄い。

普通だったけど普通じゃない。

ホントに凄いばあちゃんでした。

 

これからも親戚皆で仲良くするね。

ほんとにありがとう。

たくさんありがとう。